スモールPMI実践(発展編)(5) IT活用による成長戦略

目次
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中小企業のホームページの現状

PMIでは、譲渡側と譲受側それぞれのホームページについて検討が必要であるが、ホームページはどの程度浸透しているかというと、総務省が公表している「通信利用動向調査(企業編)令和2年」によると、自社のホームページを開設している企業の割合は90.1%。産業分類別で見ると、情報通信業(99.2%)、金融・保険業(98.5%)、建設業(98.1%)、不動産業(96.4%)、運輸業・郵便業(91.7%)、これらの産業では9割を上回っている。

以上のデータを見ると、「ホームページを持つのは当たり前の時代」と言える。

●ホームページを作る目的

総務省が公表している「通信利用動向調査(企業編)平成29年」によると、企業がホームページを作る目的は、「会社案内、人材募集(93.7%)」「商品や催物の紹介、宣伝(67.1%)」「定期的な情報の提供(46.9%)」「申込や届出の受付(16.6%)」「電子公告、決算公告(11.3%)」となっている。

●ホームページを作るメリット

ホームページを作るメリットは会社によりさまざまであるが、よく言われるのが、「会社の信頼性が上がるメリット」である。

現在は、「会社名」をグーグルやヤフーなどの検索エンジンで調べることが当たり前となっている。

会社名を検索した際に会社ホームページがヒットしないと、それだけで信頼性が下がる可能性がある。

また、多くの企業をコンサルティングしてきた経験から言えることは、ホームページを作る最大のメリットは「より多くの潜在顧客に自社の商品・サービスを宣伝できること」になる。

たとえ独自性のある商品・サービスを持っていても、潜在顧客に伝わらなければ意味がない。

Web上に情報を公開する(=ホームページを持つ)ことが、日本全国あるいは世界に向けて自社の商品・サービスを宣伝するきっかけになる。

中小企業がホームページを作るには①

中小企業では、IT・Web担当者が在籍していない場合も多く、その場合はホームページの制作を制作会社に依頼するケースが多いが、WordPressというホームページ作成ソフトを使えば、プログラミングスキルがなくてもホームページを作成することができる。

そのため、社長自らがWordPressを一から学んでホームページ運営をしている会社も少なくない。

●WordPressとは

WordPressとは、簡単に言うと「誰でもホームページやブログを作成できるソフト」で、これを使えばホームページを作成する際に必要な「HTML/CSS」「PHP」「JavaScript」などのプログラミングができない方でもホームページが作成できるようになる優れものである。

W3Techsによると、2022年1月時点で全世界のWebサイトの43.2%がWordPressで作られており、日本のCMS(コンテンツ・マネジメント・システム≒ホームページ作成ソフト)シェアにおいては、WordPressが83.8%を超えている。

ちなみに、アメリカのホワイトハウスのホームページもWordPressで設計されているのは有名な話である。

●WordPressは運営がしやすい

WordPressはホームページが簡単に作成できるだけでなく、その後の運用がしやすい点もメリットである。会社ホームページ上で新しいプレスリーリースを出すときや会社ブログを更新する際にも、ブログ感覚で記事を作成できる。

またWordPressは、誰でも簡単に操作できる仕様になっているので、IT・Web担当者が変わった際の引き継ぎ作業も楽である。

WordPressの使い方や運用面で分からないことがあっても、検索すれば「WordPressの使い方」に関する記事が大量に見つかる。

分からないことを一つ一つ潰していけば、1年後には確実にWordPressを使いこなせるようになっているであろう。

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中小企業がホームページを作るには②

先述したように、IT・Web担当者がいない場合でも、WordPressを使えばホームページは誰でも簡単に作成できる。

しかし「WordPressを勉強する時間がない」「実際にWordPressを使ってみたが挫折した」という場合は、ホームページ制作会社に依頼することになる。

●ホームページ制作会社の闇

ホームページの重要性が高まるのと比例して悪質な制作会社も増えている。

ホームページの制作には専門知識が必要になるため、クライアント側の知識が乏しいことに付け込んでさまざまな被害が発生している。

  • 相場よりも極端に高かった
  • 最初の提示価格よりも高く請求された
  • テンプレートを使い回してホームページを制作された
  • 何もしてくれないのにメンテナンス料金を毎月請求されている

これらは一例であるが、クライアント自身も気付いていない隠れた被害も多いはずである。

●ホームページ制作会社を選ぶポイントと注意点

ホームページ制作会社を選ぶポイントとして、以下については必ず抑えておくことが望ましい。

  • ポートフォリオ(実績)があるか?
  • ドメインの所有権は自社にあるか?
  • アクセス解析のデータを共有してもらえるか?
  • SEOの知識はあるか?
  • 営業電話は絶対に断る(悪質な可能性が高い)

最低限これらを抑えておけば、悪質なホームページ制作会社に依頼してしまう可能性を下げることができる。

中小企業がホームページを活用する方法

ホームページを作ることを決めたら、ホームページをどのように活用していくかを決める。「とりあえず作る」のではなく、目的意識を持つことが重要である。

●信頼目的

信頼性を上げるために、ホームページを作るのであれば、ペライチ(1ページ)のホームページだけでも十分である。

「会社概要」や「サービス内容」をホームページに掲載して、会社の実態があることを伝える。

●採用目的

ホームページを作るのが採用目的の場合には、ペライチのホームページだけでは不十分である。

「採用ページ」だけでなく、「社員インタビュー」などのコンテンツを盛り込むと良いであろう。実際の社員の生の声は非常にインパクトがある。

また求職者は、転職サイト(求人サイト)や転職エージェントから求人に応募することがほとんどであるが、面接を受ける前には必ずホームページを閲覧するはずである。

そのため、応募者が「この会社で働きたい」と思えるようなコンテンツ作りが大切である。

少なくとも「ホームページがない、必要な情報が載っていない」ということが無いようにすることが望ましい。

●集客目的

自社の商品・サービスの集客に繋げるためには、「サービス内容」だけでなく、潜在顧客が検索しそうなキーワードでコンテンツを作成することが重要である。

例えば、「パソコンソフト」を販売している会社であれば、「パソコンソフト おすすめ」のようなキーワードで検索順位の1位を獲得できれば、大幅な売上げアップが期待できる。

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SEO対策について知っておこう①

「せっかくホームページを作ったのに誰からも見られない」多くの企業がこのような悩みを持っている。結論としては、訪問者数や閲覧数を増やすためには、SEO対策が不可欠である。

●SEOとは

SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)とは、検索順位を上げるための施策である。

検索順位を上げることで、より多くの人にホームページを見てもらえるようになるため、SEO対策は長期的な対策として行っていく必要がある。

すでにホームページを持っている場合は、自社がSEO対策できているか確認していただきたい。

「会社名」や「商品名」をグーグルやヤフーで実際に検索してみて、1位に表示されていない場合、SEO対策ができていない可能性がある。

●検索順位はどのように決まる?

検索順位は、グーグルの検索アルゴリズムによって決められている。

検索アルゴリズムとは、検索順位を決めるルールのようなものである。

実際はグーグルの「クローラー」というロボットが、あなたのホームページを見て、評価を行い、順位を決定している。

クローラーは、200以上の検索アルゴリズムからあなたのサイトを1ページ1ページ評価している。つまり、クローラーに認められるサイトを作ることができれば、検索順位はどんどん上がっていく。

ちなみに、検索アルゴリズムは常にアップデートされており、約3ヶ月に1度のペースで大きなアップデート(コアアップデート)が行われており、アップデートの度に、検索順位は変動する。

SEO対策について知っておこう②

●検索順位を上げるためには

検索順位を上げるためには、クローラーに認められるサイトを作る必要がある。では、何から手を付けたら良いのであろうか。

簡潔に言うと「ホームページ内のコンテンツを増やすこと」に集中することである。コンテンツとは、会社概要や商品ページ、会社ブログなどのことである。

●コンテンツを増やす際の考え方

ただしコンテンツは、むやみやたらに増やしても効果は期待できない。まずは、どのキーワードで検索上位を取りたいのかを決めて、キーワードに対応したコンテンツを作成していくことが大切である。

例えば、「WordPress とは」というキーワードは、月間平均検索ボリューム(月間平均検索数)が8,100回あります。(2022年9月時点)このキーワードで検索1位を取ることができれば、約8,100人があなたのホームページを閲覧する可能性があることになる。

グーグルのキーワードプランナーというツールを使えば、そのキーワードが月に何回検索されているのかを確認することができる。

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SEO対策について知っておこう③

ここからは、さらに詳しくSEO対策について明記する。

少し難しい内容になるが、全体像だけ掴んでいただければ十分である。

●SEO対策の4つの構成要素

SEO対策は、①キーワード、②コンテンツ、③内部設計、④被リンク、の4つの構成要素で考えるとわかりやすい。

●キーワード

「キーワード」とは、ユーザーが検索するキーワードを調査することである。

ユーザーが実際に検索するキーワードで検索上位を狙う必要があるので、まずはユーザーが検索するキーワードを知ることが重要である。

先述したとおり、グーグルのキーワードプランナーというツールを使えば、ユーザーが実際に検索しているキーワードを確認することができる。

●コンテンツ

「コンテンツ」とは、記事やページのことである。

ペライチ(1ページ)のホームページだと、検索順位は上がりにくいので、ホームページ上に複数の記事を作成していく必要がある。

コンテンツを作成する際は、必ず狙うキーワードを選定し、そのキーワードに沿った内容を書いていくようにする。

例えば、最近コンサルティングした会社で、オリジナルの学習机を製造・販売している会社があったとする。Web集客を強めたいという依頼であったので、会社ホームページ上に「学習机 おすすめ」「学習机 選び方」「学習机 高さ 調整」「学習机 マット 床」「学習机 カーペット」などのコンテンツを30記事ほど作成した。

学習机に関してユーザーが疑問に思うことをすべて解決できるように、先回りしてコンテンツを揃えた。

その結果、半年後にはECの売上が2.5倍までアップし、順調に成長を続けている。

●内部設計

「内部設計」とは、ホームページ構造のことを指す。

ホームページ構造をクローラーがクローリング(ページ巡回)しやすいように設計することでSEOの効果が期待できる。

ただし、内部設計に関しては、専門知識が必要になるため、基本的にはSEOコンサルに依頼する内容と考えておく。これからホームページを作成する方は、頭の片隅に覚えておく程度で大丈夫である。

●被リンク

「被リンク」とは、外部のサイトから自社のホームページに貼られたリンクのことである。

被リンクを多く集めることで、ホームページの評価が向上し、ドメインパワーが上がりやすくなる。

ドメインパワーとは、クローラーからの信頼度を数値化したものである。

現在の検索アルゴリズムにおいて、かなり重要視されている指標です。被リンクの数やドメインパワーは、「ahrefs(https://ahrefs.jp/)」というツールで確認できる。

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